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  • 01/26/09:12

04.24.10:09

小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.1 その2

 受話器の向こうのべーやんは、少し上気しているようだった。いつもより早口で、まるで1.5倍速で再生したDVDみたいだ。
 一通りのありきたりな会話の後、べーやんはようやく本題に入った。
「なあ、成人式の後なんだけど、ひさ兄が飲みに連れてってやるって言ってるんだけど。それが、飲みに行くんだけどライブハウスなんだって。変だろ。ヒロはもうOK貰ったんだけど、お前も行く?」
 なんだか分からない。お酒を飲むライブハウス?僕には全く想像もつかない店だった。ちなみにひさ兄とは、べーやんの3つ上の兄貴だ。僕とべーやんに、エロビデオなどを提供してくれるなど、中学の頃から何かと世話になっている。ヒロは高校からの親友。
「ライブハウスって、チキンジョージとかそう言う所?」
「いや、確かダイアナって言ってたかな。50年代のアメリカの音楽を演奏してて…。ひさ兄が言うには、レージなら、きっと気に入るって」
 50年代のアメリカの音楽と言えば、エルヴィスとバディーホリー位しか知らない。どちらも元春から教えてもらった名前だ。とは言え、どちらもちゃんと聞いたことは無い。だから別に興味が湧いた訳ではなかったけれど、世話になってるひさ兄の誘いとあっては断るわけにはいかない。
「まあ、いいよ」
 軽い気持ちで返事をして電話を切った。
 再びコンポのヴォリュームを上げる。

―あてのない旅をして
 どこにたどり着いたんだ
 さまよう君の魂 今日も―


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04.21.23:02

小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.1(目次)

これはLover Shakersの話であって、
Lover Shakersの話では無い。
Oldies、そしてDanceとの出会い。

あなたは熱くなれるものがありますか?

2008年4月21日連載開始
2008年8月7日連載終了
~目次~


1ページ 
出会いの瞬間は、いつもさりげない日常の中に
2ページ 受話器の向こうのべーやんは、少し上気しているようだった。
3ページ 大人達がすすめるものは、大抵つまらないものであり
4ページ 約1時間に及ぶ、大人になるための試練とも言うべき
5ページ 座ると悲鳴を上げる、うらぶれた椅子に腰掛け、
6ページ 僕からこの会話を切り出しておきながら、僕の興味
7ページ ひさ兄がいつもの調子で、何の悪気も無く、
8ページ 階段を降りきった先に見えたのは、またしても
9ページ ヒロとべーやんが、メニューらしき紙切れに
10ページ 「いよいよ始まるぜ」
11ページ だが、突然僕の視界からバンドが消えた。
12ページ そして次に紹介された曲は、
13ページ 小顔で綺麗な顔立ちのポニーテールをした
14ページ それから後は、ひさ兄のウンチクの披露と
15ページ 店内に暗闇が舞い降り、BGMが遥か彼方へ遠のいてゆく。
16ページ 興奮のうちに4曲が終わった。
17ページ 次のステージの時間を告げたバンドが姿を消し、
18ページ それに僕は手洗いを待っていた訳では無い。
19ページ 僕が席に戻る頃には、あれほど店内に
20ページ 客が引いたことは、僕にとっては好都合だった。
21ページ 「あと残すところ1ステージ半だ。
22ページ いつの間にかスローナンバーが…

この作品には、佐野元春氏の詩を一部使用しております。

04.21.22:53

小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.1

 出会いの瞬間は、いつもさりげない日常の中に隠れている。人生を変えるような劇的な出会いも、またしかりだ。
 とはいえ、この世に生を受けて、おおかた20年。今のところ、それほどの出会いに、お目にかかったことは無い。良くも悪くも無い平凡な高校を卒業した後、仕事への情熱も、これと言ってのめり込む様な趣味も、見つけられない始末だ。
 僕の大好きな佐野元春は、『つまらない大人にはなりたくない』と叫んでいる。僕はそうなりたくないとは思いつつも、着実に”つまらない大人”になりつつある自分を、諦めにも似た境地でぼんやりと眺めていた。

 モノトーンがお似合いの冬枯れの午後。成人式を1週間後に控えた僕は、これと言ってやる事も無く、3年前に発売された元春のアルバム『The SUN』を聞きながら、毛布に包まっていた。

―我が道を行け
 我が道を行け
 やるせない 日々の孤独に
 優しい雨が降りそそいでいるよ―

 元春はそう言うけれど、僕の『我が道』は、いったい何処にあるのだろう。抜け出せない迷路。学生時分から変わらない友人との馬鹿騒ぎを繋ぎ合わせるだけの日々。
 新しいメッセージが欲しい。
 僕の先生とも言うべき元春からのメッセージは、'04年を最後に途絶えたままだ。今はこうして、過去の授業を反復するしか術が無い。

―Someday この胸に…―
 携帯の着歌が、コンポから流れる音楽とごちゃ混ぜになる。
 僕は苛立たしげにコンポのヴォリュームを下げ、次に携帯の画面に目をやる。
 電話の主は通称”べーやん”こと、渡辺 秀。中学からの親友で、成人式に一緒に行こうという約束をしている。普通はあだ名が『シュウ』になっても良さそうなものだが、べーやんはその容姿からして『シュウ』では無い。あくまで『べーやん』なのだ。

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*この小説はフィクションです。登場する人物・団体名は架空のものです。

 

04.19.23:00

新たな伝説(?)へのスタート

 4月12日。

 梅田ケントスで再会した際、MickyとRichardはリーゼントはおろか、ロックンローラーらしくない服装で登場した。

 だが、Richardはとっさに言い訳を考え付いたと言う。

 その言い訳とは…


  1年前、

  2007年と言う年は、1992年に結成されたLover Shakersにとって、実に15周年の年だった。
 2007年5月。僕達は梅田ケントスでその事を話し、あるプロジェクトが発足していた。

 そのプロジェクトとは、

   『チームオリジナル開襟シャツOR革ジャン製作計画!!』

 しかし、その計画は、実行隊長である私Jerryの怠慢により、ほとんどお蔵入り、記憶の奥底へと押し込まれ、忘れかけていたものだった。

 Richardいわく、

 チームのオリジナルシャツを作ったときが、Lover Shakersの新しい伝説の始まりであり、それまではリーゼントも開襟シャツも着ないと言う事である。
 よくもまあ、でっち上げたものだ。
 本当は、ただめんどくさかっただけだろうに。

 そこで、先週梅田ケントスにおいて、いよいよ本格的にオリジナルウェア作成と言う事となった。

 ホームページで調べてみると、ボウリングシャツのチームウェア作成等が、結構ある。

 そこで、

   『Lover Shakersオリジナルボウリングシャツ作成計画!!』

 いよいよ始動である。
bowlingcolor.jpgこんなかんじ。(イラストは違うよ)




 乞うご期待!

 

04.18.23:21

梅田ケントスレビュー その5

東の空からのぼった太陽が、西の空に沈むように、
寄せた波が、引いてゆくように、
出会いがあれば、別れがあるように、
始まりがあれば、必ず終わりがある。
この夜も、着実に終わりへと加速している。
僕達に出来る事は、この刹那を存分に楽しみ、心に刻み付ける事。
再びこのばしょに戻ってこれるように。

event2.jpg





 JB、そしてその連れの女性と話しているうちに、あっという間に最終ステージはやってきた。
 意気込んで飛び出してみたものの、JBがダウン。
 JBはすでに話している時から、くだを巻いている状態だった。
 いわゆる酩酊状態だ。
 連れの女性は、気にせず踊ってくれと言うものの、以前に大病を患ったと言っていただけに、気が気ではない。
 一応は踊ってはいたが、ほとんど心此処にあらずと言った感じで、何を踊ったのかも、実ははっきり覚えていない。ただ、途中、席に戻った覚えが無いので、終始ダンスナンバーだったと思う。
 この日最後のステージは、アンコール1曲を演奏後、アンコールのコールも虚しく終了した。

 席に戻ると、JBは席に突っ伏して、自力で立てる気配なし。
 Mickyと連れの彼女とで清算を済ませ、僕とMickyとでJBを両脇から抱えての退場となった。

 
 約1年ぶりの梅田ケントスの夜が終わった。
 いろいろあったけれど、やっぱりケントスは僕の一番の店だし、ダンスは楽しいし、OldiesはGoodiesだった。

最後に、
 ありがとうMicky
 ありがとうRichard
 ありがとうKento's
 ありがとうJB&連れの彼女
 ありがとう。僕と握手をしてくれた6人組
 ありがとう。こころよく送り出してくれた妻と子供達
 そして、あの夜、あの場所で共に過ごしたすべての人たちへ
 どうもありがとう。

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 ほぼ1週間に渡って連載した梅田ケントスレビューも、今日で終了。
 次は何時になるか分からないけれど、またいつの日か……。

                  April 18‐2008   Lover Shakers
                                 Jerry
 
 
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