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  • 03/13/05:50

09.19.23:50

小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 24回目

 自然とグラスを開けるピッチが上がっていった。やり切れない思いが、さらに拍車をかける。僕はロックやミネラルを入れるのも面倒になり、安物のウィスキーだけを喉に流し込んでいた。
 ダンスフロアで踊っている人も、席に座って演奏に耳を傾けている人も、楽しげに、或いはリラックスした表情で、今この時を楽しんでいる。唯一人、楽しみもせずグラスを空けている自分が虚しく、情けなく感じるのにそう時間はかからなかった。何故僕は、お金を払ってまで、こんな惨めな思いをしにこの場所に足を運んでいるのだろう。
 目の前の景色と、自分の体がゆらゆらと揺れ始め、全てがどうでもよくなった頃、僕にとっての最初のステージが終わりを迎えた。

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09.18.23:48

祝! 2000人突破!!

 オールディーズ&ダンスを愛する皆様。おはよう、こんにちは、こんばんは。

 うちのしけたブログもついにカウンターが2000を突破!!

 これも皆様のおかげです

 2000番を踏まれた方。

 よろしければ、コメント入れてください。

 では、今後ともよろしくお願いします。

 Jerryでした。

09.18.23:40

小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 23回目

 このステージのスローナンバーは♪スタンド・バイ・ミー♪。スティーブン・キング原作の同名の映画で有名になったあの曲だ。彼らはこの曲も席に戻らず、チークダンスを踊る何組かのカップルの隙間を埋めるように、ステップを踏み続けている。

♪If the sky that we look upon Should tumble and fall 
 Or the mountain Should crumble to the sea 
 I won't cry, I won't cry  No, I won't shed a tear
 Just as long as you stand stand by me♪
 何だか無性に泣けそうになった。僕には側にいてくれる相手さえ居ない。
 そうなのだ。僕と彼らの違い。それは彼らには側にいてくれる誰かが居て、僕には居ないと言う事。それだけなのかもしれない。3人の仲間のうち、一人でも隣に居てくれていたならば、僕は今もダンスフロアの中、笑顔でステップを踏んでいたのだろうか。

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09.17.22:55

小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 22回目

 僕の心は浮き立ちはするのだが、それが行動にはつながらない。僕の心に掛けられた錠前は、その強度を保持したまま、僕を縛り付けている。情けない話だが、それに抗う力は、今の僕には無い。

 羨望と諦観を含んだ瞳で彼らを見ているうちに、僕はある事に気付いた。
 確か、当時の彼らは3人組だったはずだ。僕達が彼らを見るときは常に、3つの背中がそこにあったはずだ。それが、今では一人欠けている。彼らにも確実に時の流れと言うものが襲い掛かっているのだろうか。ふと、そんな事を思った。
 でも、僕と彼らには決定的な差がある。僕は時と言う名の潮流に流れに流され、ついにカウンター席という名の浜辺に座礁し、陸に追いやられた鯨のように、自らの力で大海原に戻ることすら出来ないでいる。
 だが彼らは、一人大波にさらわれてしまっても、まだその奔流に逆らい続け、昔と変わらずダンスフロアに留まり続けている。
 この差は何処から生まれてきているのだろう。僕の彼らに対する興味は、昔以上に膨らんで行った。

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09.16.22:46

小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 21回目

 ここで積み上げてきた時間の重み。
 ダンスを心から愛する者だけに許された輝き。
 けして格好だけでは無い、あの時代を意識したスタイル。
 その全てが、彼らに何かオーラにも似た何かを纏わせているのだ。
 ステージが始まり彼らが踊りだすと、その光度はさらに上がってゆく。曲はニールセダカの♪恋の片道切符♪。彼らは軽やかかつ的確なステップでダンスの定番とも言えるボックスステップを踏んでいる。追いかけていた背中は、少しも色褪せることなく、確かにそこにあった。彼らの周囲に居るダンサーの何人かは、当時の僕達がそうしたように、彼らのステップを見詰め、模倣しようとしている。

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