03.10.19:33
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09.19.23:50
小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 24回目
自然とグラスを開けるピッチが上がっていった。やり切れない思いが、さらに拍車をかける。僕はロックやミネラルを入れるのも面倒になり、安物のウィスキーだけを喉に流し込んでいた。
ダンスフロアで踊っている人も、席に座って演奏に耳を傾けている人も、楽しげに、或いはリラックスした表情で、今この時を楽しんでいる。唯一人、楽しみもせずグラスを空けている自分が虚しく、情けなく感じるのにそう時間はかからなかった。何故僕は、お金を払ってまで、こんな惨めな思いをしにこの場所に足を運んでいるのだろう。
目の前の景色と、自分の体がゆらゆらと揺れ始め、全てがどうでもよくなった頃、僕にとっての最初のステージが終わりを迎えた。
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この小説はフィクションです。
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ダンスフロアで踊っている人も、席に座って演奏に耳を傾けている人も、楽しげに、或いはリラックスした表情で、今この時を楽しんでいる。唯一人、楽しみもせずグラスを空けている自分が虚しく、情けなく感じるのにそう時間はかからなかった。何故僕は、お金を払ってまで、こんな惨めな思いをしにこの場所に足を運んでいるのだろう。
目の前の景色と、自分の体がゆらゆらと揺れ始め、全てがどうでもよくなった頃、僕にとっての最初のステージが終わりを迎えた。
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