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  • 01/25/20:56

07.09.23:28

お詫び…

 先月の21日を最後に、Blogの更新がストップしてしまい、真に申し訳御座いません。

 私事で恐縮なのですが…

 長男(2番目の子供。現在3歳)の赤ちゃん返りにはじまり、

 長男の風邪(?咳がひどかった)…

 仕事の多忙化…

 何もこんなときにしなくてもいいのに、ADSLから光に変えて、その作業やらなんやら…。

 などなど。

 僕の睡眠時間と自由時間は鰹節のように削り取られてしまい、

 パソコンに向かう事すらコンナンに…。

 言い訳ばかりでスンマセン。

 今日ようやく、久しぶりに時間が出来たので、何とかお詫びだけでもと、キーボードを叩いています。

 小説の方ですが、

 時間があきすぎて、今まで書いたところをさっき読み返しました。

 もうすぐ再開できるかな?

 長男よ

 夜中に泣かないで!

 では、がんばりますので、

 今しばらくお待ちください。

 それから

 こんなところでなんですが

 Shinさん。

 返信遅れてスンマセン。

 どうか、こらえて下さいませ。

 
 では、

 恐るべし赤ちゃんがえりな、Jerryでした。
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06.21.22:18

小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.1その19

 僕が席に戻る頃には、あれほど店内に満ちていた客の姿も減り、少し落ち着いた様子だった。年寄り達は気持ちとは裏腹に、体がついてこないのだろう。幾分店が若返った様な気さえする。
 ひさ兄達はまだ帰るつもりは無いらしい。24歳のひさ兄と20歳の僕達にとって、夜はまだまだこれからという感じだ。ひさ兄は、先のステージで演奏された曲のダンスのおさらいを、べーやん達に熱心に教えている。べーやん達はどうやらダンスというものにどっぷりとはまり込んだ様で、目を輝かせながら聞き入っている。
 これまでとは打って変わって興味をそそられている僕だったが、今までの自分の態度を省みると、とても手のひらを返せる状況では無いことは明白だった。僕は仕方なくという雰囲気を醸し出しつつ、ひさ兄のダンス教室に付き合う。
 だが三人の中に、この小さな変化に気付くような繊細な感覚の持ち主は居らず、三人は勝手に盛り上がっている。僕は予想していたとは言え、少々落胆しながらも、それでも話に集中しながら、ひさ兄の持つ情報を集積することに勤めながら、次のステージを待っていた。

 僕達にとって3回目のステージが幕を開けた。
 僕を除く3人は、勢い良くダンスフロアに飛び出してゆく。僕は相変わらず一人テーブルに残った。何気なく3人についてゆく事は、どうしても出来なかった。
 つくづく僕は、不完全燃焼な自分に呆れていた。彼がもたらしてくれた追い風も、僕に一歩を踏み出す勇気をもたらしてくれる程の力は無かったようだ。今ではすっかりなりを潜めてしまっている。
 つまらないプライド。
 取るに足らない体裁。
 今僕を縛っているものは、こんな小指の爪の先程のちっぽけな物なのかもしれない。だけど、今の僕にとっては、まるで鋼で出来た卵の殻だ。突き破って外の世界に飛び出さなければならないのに、僕のか弱い嘴は小さな傷をつけることさえ出来ない始末だ。
 今の僕にできることは、いつか鋼の殻を破って外界に飛び出す日を夢見て、大空に羽ばたく力をつける事―すなわち、ダンスのステップを一つでも多くこのふやけた脳味噌に叩き込む事だけだった。

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06.17.22:37

小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.1その18

 それに僕は手洗いを待っていた訳では無い。深層心理はいざ知らず、表面的には彼を待っていた訳でもない。ただ突然の出来事に、思考が固まっていただけだ。しかしそれを彼に伝える事はできない。理由をどう説明して良いか分からなかったからだ。そんなくだらない思考が、僕の脳裏を縦横無尽に駆け巡る。
 そうしてようやく口に出来た言葉は、なんとも陳腐なものだった。
「踊り、上手いですね」
 彼は少し照れたように笑い、照れ隠しの仕草なのか、少し首をかしげた。
「ありがとう。君も踊ってたのか?」
「いえ。僕はこの店は初めてだし、そういうの苦手で…」
「そうか。ここは気に入った?」
「まあ…そうですかね」
「じゃあ、いつか気が向いたら踊ってみると良い。無理強いする訳じゃないけど、きっとその方が楽しいと思うよ」
 そう言って、にこやかに手を上げるとドアを開け、彼は出て行った。僕は彼が視界から消えるまで、またもやその背中を見つめていた。
 黄色いシャツの背中には黒の刺繍糸で綴られたLOVER SHAKERSの文字。その上にも何か書いてあったけれど、凝ったフォントで書かれてあるため、正確には読めなかった。下にはSince1992。あの数字が彼の真実の年号であるとすれば、あの人は僕が小学校に通う前から踊っていたことになる。
 僕は室内にもかかわらず、風を感じていた。
 爽やかな薫風。
 風向きが変わったと十二分に感じることの出来る涼風。
 心のままに進めと言う声が聞こえてきそうな追い風。
 全て彼が僕にもたらしたものだ。

 見た目は時代遅れの不良だけれど、そういう人間が持つ独特の雰囲気とはかけ離れている、推定年齢35歳の不良少年。
 そう考えた時、少し可笑しさがこみ上げてきた。でもそれは嘲笑や失笑では無い。憧れと羨ましさを混ぜ合わせた感情を抱ける出会いをした時の、何とも嬉しい感覚から来る笑み。
 僕はようやく緊張が解け、大きく息を吐き出すと、生理現象を思い出してトイレへと急いだのだった。

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06.14.23:11

祝!1周年!

 Oldies及び、ダンスを愛する皆さん、おはよう、こんにちは、こんばんは。

 そう言えばそろそろ一年になるのかと、最初の記事をチェックしたところ、ちょうど一年前の今日、『Lover Shakersの歴史』という、皆様にとって何の興味も無い、そして意味不明な記事からこのブログはスタートし、何とか一年を迎える事となりました。

 ブログを始めたきっかけは、いつも通りRichardの「ホームページ作ってぇな」という冗談(彼に「HP作ったで」と伝えたところ、「そんなん言うたっけ」とまるで覚えてない様子)を真に受けたところから始まりました。
 僕自身、数年前に神戸ケントスや姫路ケントスの相次ぐ弊店を目の当たりにし、大袈裟かもしれませんが、このままでは僕達の大切な場所が失われてしまうのでは無いかという危惧を抱いていたというのも一つの理由です。
 事実、ケントスのようなライブハウスを扱うHPやブログは、きちんと更新されたものは少なくなり、店内で見る客層も、年々上がっている、つまり若い新規の客層が増えていないように見受けられます。

 そこで微力ながら、オールディーズとダンスの楽しさを少しでも伝えられたらと思い、このブログと、HPを立ち上げました。

 一時あまりの注目度の無さにおざなりになりかけたこともありましたが、Shin様、Yama様、足跡を残されていない方々等のお力により、何とか一年持ちました。あらためて御礼申し上げます。

 今後の予定としては、今の連載小説を完結させた後、ストップしているダンス教室の記事や、HPの更新なども充実できればと考えています。

 では、今後もよろしくお願いします。

                                                     June  14-2008      Jerry
 

 
 

06.14.22:45

小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.1その17

 次のステージの時間を告げたバンドが姿を消し、店内がつかの間の静寂を取り戻した頃、
僕は生理現象を覚えて、トイレへと向かった。この時の僕は、ひさ兄達3人を残して帰ろうと言う考えは、綺麗さっぱり消えていた。この時の僕は気付いていなかった、いや気付かない振りをしていたが、誰かがダンスフロアへ導いてくれる瞬間を、心の奥底で待っていたのかもしれない。
 静かなようでも、各テーブルでは楽しげな会話や、笑い声が漏れている。控えめに流れているBGMが、雰囲気を盛り上げようと絶え間なく流れている。もっとも中には、薄暗いのを良いことに、言葉を交わすことなく見つめあい、寄り添うカップルの姿もあったが。
 トイレは僕達の席のちょうど後ろ側辺りの壁に開いた通路から入るようになっていて、店内とは完全に独立した形になっている。通路は入ってすぐに右手に折れ曲がり、手前に男性用、奥に女性用のトイレの扉が並んでいる。店内からは、トイレの存在は見えない造りになっているのだ。
 僕が何気なく扉を開け中に入ると、目の前にあの喫茶店の男が背中を向けて立っていた。扉を入って正面には、大きな鏡の手洗いがあり、男はそこでせっせと髪に櫛を通していたのだ。
 僕は訳も無くその場で棒立ちになり、じっと男の背中を見つめていた。
 どのくらい僕がフリーズしていたのかは覚えていない。その瞬間が訪れるまでにかなりの時間が経過したようにも思えるし、実際にはほんの1・2秒だったのかもしれない。ともかくその瞬間は、舞い降りてきた。
 彼はゆっくりと振り向き、少し驚いた表情を見せた後、落ち着いた声で呟くように、それでいて良く通る声を発した。
「気がつかなくてごめんな。もう使って良いよ」
 声にはじかれたように我に帰った僕だったが、それでもすぐに言葉が出なかった。それほどこの偶発事故的な彼との対面は、僕にとって衝撃的だったのだ。それは、大好きなミュージシャンに出会った衝撃とまでは言わないまでも、大好きな異性の先輩と出会ってしまった衝撃に似ている。もちろん同姓に対して、そんな衝撃を受けたのは初めての事だった。

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