忍者ブログ

活動内容等の日記・コラム・連載小説を公開しています。
04 2024/05 1 2 3 45 6 7 8 9 10 1112 13 14 15 16 17 1819 20 21 22 23 24 2526 27 28 29 30 31 06
RECENT ENTRY
RECENT COMMENT
[11/22 keiko]
[04/25 Calantha]

05.16.11:34

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • 05/16/11:34

11.12.23:55

小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 59回目 

 振りほどこうと何度か身を捩ってはみるものの、痛みばかりが増すだけでいっこうに振りほどけそうに無い。離せと喚いてみた所で、静かな夜更けの町に虚しく響くだけだった。道路を挟んで最終電車に急ぐ僅かな人々は、明らかに気付かない振りを決め込んで、足早に通り過ぎてゆく。通り過ぎてゆくタクシーも、止まる気配すら見せない。
 僕の中に諦めがはっきりと自覚され、性急に冷静さが脳味噌を満たした時、この先どういう目にあうのかと言う不安と、彼らとて立派な大人であるから、酷い無茶はしないであろうと言う希望的観測と、馬鹿な真似をしたと言う悔恨とが入り乱れ、見る見る血の気が引いていった。
 僕は恐る々々、未だ倒れたまま蹲っているMickyに視線を向けた。随分時間が経過しているように感じられるにもかかわらず、未だ微動だにしない。Richardが先程から頻繁に大丈夫かと声を掛けているが、返事すらない。

=============================

次回
前回

この小説はフィクションです。

ネット小説ランキング>現代シリアス部門>「小説Lover Shakers」に投票
PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら