忍者ブログ

活動内容等の日記・コラム・連載小説を公開しています。
04 2024/05 1 2 3 45 6 7 8 9 10 1112 13 14 15 16 17 1819 20 21 22 23 24 2526 27 28 29 30 31 06
RECENT ENTRY
RECENT COMMENT
[11/22 keiko]
[04/25 Calantha]

05.15.23:41

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • 05/15/23:41

10.29.22:45

小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 54回目 

 捲くし立てるような僕の言葉に反応したのは彼らだけでは無い。カウンター席をはじめ、テーブル席の面々、さらには近くを通りかかったウェイターも何事かとこちらに視線を投げかけている。心の隅で己の失敗を恥じたが、昂ぶり荒れ狂った感情が、いとも容易く雲散霧消させてしまった。
 Richardの辛辣な言葉はなおも続く。
「アンタそんな事本気で考えてたのか?被害者意識もいい加減にしろよな。そんなことで俺達がアンタを止めると、本気で思ってんのか?俺達が言いたいのはそんな事じゃない。アンタはまだ踊りたくて、今もこうしてこの場所にいるんだろ?だったらなんで諦めちまうんだ。笑われたり馬鹿にされたってそれがどうしたって言うんだ。肝心なのはアンタが楽しんでるかどうかって事だろ?そんなもんに楽しみを奪われて、アンタ悔しくないのか!」
 どうしてこうも人の神経を逆撫でする事ばかり口にするのだろう。彼らの思考は、仲間が居るからこそ言えるもので、僕にとっては机上の空論に過ぎない。恐らく彼らには、僕と同じ境遇を味あわなければ、けして理解できないだろう。

=============================

次回
前回

この小説はフィクションです。

ネット小説ランキング>現代シリアス部門>「小説Lover Shakers」に投票
PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら