03.10.19:42
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10.11.23:05
小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 41回目
それでもMickyの話は続く。どこまでも。
「僕達が住むこの空間はそんな場所だ。時代は回ると言うからいつかまたいい時代がやってくるかもしれない。でもそれはいつかは分からない。すぐそこまで来ているのかもしれないし、僕達が死んだ後なのかもしれない。でも少なくとも僕やRichardにとってはそんな事は関係ない。時代に流されるなら、とっくの昔に流されている。でも、そんな事関係なく、この場所とダンスが好きだから、僕達はここに居るんだ」
僕は彼の言葉を遮るように、大きく咳払いをした。次いでゆっくりとマルボロを取り出し火をつけた。
「その話と、僕と何か関係が有るんですか?」
僕の言葉には、あからさまな棘があった。彼のいつ果てるとも付かない演説に嫌気が差していたからだ。彼らは最後の希望の光と思っていたけれど、とんだ見込み違いだった。この時の僕は、そう思い込んでいたのだ。だからその火が消えてしまおうとも構わないと本気で思っていた。
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この小説はフィクションです。
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「僕達が住むこの空間はそんな場所だ。時代は回ると言うからいつかまたいい時代がやってくるかもしれない。でもそれはいつかは分からない。すぐそこまで来ているのかもしれないし、僕達が死んだ後なのかもしれない。でも少なくとも僕やRichardにとってはそんな事は関係ない。時代に流されるなら、とっくの昔に流されている。でも、そんな事関係なく、この場所とダンスが好きだから、僕達はここに居るんだ」
僕は彼の言葉を遮るように、大きく咳払いをした。次いでゆっくりとマルボロを取り出し火をつけた。
「その話と、僕と何か関係が有るんですか?」
僕の言葉には、あからさまな棘があった。彼のいつ果てるとも付かない演説に嫌気が差していたからだ。彼らは最後の希望の光と思っていたけれど、とんだ見込み違いだった。この時の僕は、そう思い込んでいたのだ。だからその火が消えてしまおうとも構わないと本気で思っていた。
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