03.10.19:39
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09.12.23:53
小説 ~Lover Shakers~ autumn season Vol.1 その7
彼女に告白をしたのは、高校二年のときだった。 彼女とはクラスも通学路も同じで、自然と同じ時間をすごすことが多く、気がついたら一方的に好きになっていた。恋愛に不慣れな僕は、彼女を意識すればするほど、彼女とまともに話すことすらできなくなっていった。これではいけない、何とかしなければと、思えば思うほど、僕の思考は硬化してゆく。その反面、彼女への思いは日増しに強くなり、僕はふられる事がほぼ確実であるにもかかわらず、その思いを伝えずには居られないところまで追い込まれていた。その心境がどういう心境なのか、口で説明するのは難しい。僕自身、よく分かっていないのかもしれない。
ただ、伝えたい思いがあり、伝えたい言葉がある。その思いが大きく膨らみすぎて、自分の心のうちに入れていると、心が壊れてしまうのかもしれない。もしくはただ単に、実るはずの無い恋に自ら決着をつけるために、あえて答えを出しただけなのかもしれない。
ともかく僕はふられた。もちろん、あのときから時間がたち、別の女性に恋をしたこともあり、彼女に対して昔と同じ感情を抱いているわけではない。だが、昔好きだった直美を目の前に、僕の心に少し風が吹き始めたことは確かだ。
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*この小説はフィクションです。登場する人物・団体名は架空のものです。
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ただ、伝えたい思いがあり、伝えたい言葉がある。その思いが大きく膨らみすぎて、自分の心のうちに入れていると、心が壊れてしまうのかもしれない。もしくはただ単に、実るはずの無い恋に自ら決着をつけるために、あえて答えを出しただけなのかもしれない。
ともかく僕はふられた。もちろん、あのときから時間がたち、別の女性に恋をしたこともあり、彼女に対して昔と同じ感情を抱いているわけではない。だが、昔好きだった直美を目の前に、僕の心に少し風が吹き始めたことは確かだ。
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