03.10.16:25
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09.21.00:16
小説 ~Lover Shakers~ autumn season Vol.1 その10
席は歩いていた時と同じく、Richardの隣には由美子、Mickyの隣には千恵、そして僕の隣には直美が座っている。僕達はそろってタバコに火をつけ、紫煙をくゆらせ、直美達はメニューを囲んでどれを注文するかを、楽しげに相談しあっている。そのうちに先に注文済みの奮発したブランデーのボトルが運ばれ、ウェイターが六つの水割りをつくってゆく。
ウェイターがグラスを並べると、いつもの僕達には想像つかない程、様々なフードを注文し終えると、僕達はグラスを合わせた。
「こういう店が好きなんだ。意外ね」
直美が、店内を見回しながらそう言った。彼女の感想はもっともだった。高校時代の僕は、いい意味でも悪い意味でも、普通の何処にでもいるそれほど目立つほうではない学生だった。とてもこんなある意味目立つ格好をして、あまり一般的とは言いがたい店に出入りしているなど、誰が想像出来るだろう。
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*この小説はフィクションです。登場する人物・団体名は架空のものです。
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