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  • 05/14/05:52

12.31.02:07

小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 77回目 

 だがあえて僕はその流れに一石を投じる。その結果、再び僕と三人を別つ事となるのか、それとも昔と寸分違わぬ友情を取り戻し、何のわだかまりも無く、毛ほどの疑いも無く、再び未来永劫続くとしか思えない、まさしく『親友』と呼べる存在となり得るのか。それは今の僕には分かるはずもないし、大した問題ではない。
 今僕の中では、1週間前に耳にしたばかりのRichardの言葉が響いていた。思い出すのもはばかられるような彼の言葉が、納得など出来るはずも無い、抱きすべきものと信じていた言葉が、今や揺るがす事の出来ない信念とも言える重さを帯びている。
 肝心なのは、楽しんでるかどうかと言う事――
 このまま真実を押し隠し、表面上はこれまでと変わらない友情を表現しながら時間をやり過ごす事もできる。でも、僕はやっぱり踊れないだろうし、本心から楽しむなんて出来やしない。昔の僕ならば、いや1週間前までの僕ならば、きっとそうしていた事だろう。何もかもを諦め、心の奥底の引き出しにしまいこんで目を背け、ただ刻々と流れてゆく時間に全てを委ねて。
 だが、それを良しとしない僕がいる。例え3人に僕と言う人間がどう思われようと、その先に待っているのが真の破滅であろうと、今この『真実』と言う名の壁を越えない限り、真の楽しみにたどり着けないのであれば、避けることなど出来るはずがないと息巻いている僕がいる。

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この小説はフィクションです。

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