03.10.19:39
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12.07.16:50
小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 70回目
親友にさえ疑心暗鬼になり、あまつさえ恨みをも抱いている自分。
そんな普段は影で鳴りを潜めている自分を見えないように押し戻し、何も無かったようにこれまでと同じ日々を過ごし、昨日の発言など無かったかのような、あるいは酔った勢いから出た心にも無い言葉だと言い放ち、ダイアナのカウンター席に平気な顔をして座り、もしも彼らに出会ったならば、ただひたすら詫び言を並べ立て、過ぎた事と許しを請い、けして好転する事の無い病を胸に秘めたまま、自らに降りかかるあらゆる非難嘲笑から耳を塞ぎ、自らの衝動が萎える、もしくはその命の火が尽きる日まで、ただ無為に当たり障り無く、毒にも薬にもならず、親友と呼べる者が一人もいない、さして広くも無いまるで水溜り程度の交友関係だけを心の糧として生きてゆく。そんな人生を心の底から望んでいるのだろうかと訝しんだ所で、決定的に否定する気にもなれず、かといって積極的に受け入れる気にもなれない。
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この小説はフィクションです。
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そんな普段は影で鳴りを潜めている自分を見えないように押し戻し、何も無かったようにこれまでと同じ日々を過ごし、昨日の発言など無かったかのような、あるいは酔った勢いから出た心にも無い言葉だと言い放ち、ダイアナのカウンター席に平気な顔をして座り、もしも彼らに出会ったならば、ただひたすら詫び言を並べ立て、過ぎた事と許しを請い、けして好転する事の無い病を胸に秘めたまま、自らに降りかかるあらゆる非難嘲笑から耳を塞ぎ、自らの衝動が萎える、もしくはその命の火が尽きる日まで、ただ無為に当たり障り無く、毒にも薬にもならず、親友と呼べる者が一人もいない、さして広くも無いまるで水溜り程度の交友関係だけを心の糧として生きてゆく。そんな人生を心の底から望んでいるのだろうかと訝しんだ所で、決定的に否定する気にもなれず、かといって積極的に受け入れる気にもなれない。
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