03.10.17:03
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11.16.22:55
小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 62回目
またその姿勢は、相手に対して絶対的優位を保とうとする、動物的な威嚇を表す仕草は微塵も感じられず、その両足は心に受けた深い傷の為に小刻みに膝を震わせるわけでもなく、確固たる意思を持つ賢者のように、あるいは深く根ざした巨木のように、大地を噛み締めている。
「あなたはもう答えを出してしまったようだが、もう少しだけ僕らの話を聞いてくれないか」
Mickyの意外な申し出に、僕の心に困惑の小波が少し立ったものの、それは僕の感情のうねりを再び活性化させる要因となったに過ぎない。当面の身の安全が保障された僕は、自分の言葉が導き出す今後の展開など考慮に入れずに、こうなったからには自分の言いたい事も余すことなく吐き出す事を優先させる事に決め、勢いを取り戻した憎悪の炎の暴れるままに、脳裏に浮かんだ最初の言葉を、彼の問いかけに対する答えになりえない言葉を、自信満々に口にした。
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この小説はフィクションです。
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「あなたはもう答えを出してしまったようだが、もう少しだけ僕らの話を聞いてくれないか」
Mickyの意外な申し出に、僕の心に困惑の小波が少し立ったものの、それは僕の感情のうねりを再び活性化させる要因となったに過ぎない。当面の身の安全が保障された僕は、自分の言葉が導き出す今後の展開など考慮に入れずに、こうなったからには自分の言いたい事も余すことなく吐き出す事を優先させる事に決め、勢いを取り戻した憎悪の炎の暴れるままに、脳裏に浮かんだ最初の言葉を、彼の問いかけに対する答えになりえない言葉を、自信満々に口にした。
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