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  • 05/16/07:08

11.17.23:02

小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 63回目 

「そう言えば、お前らもJerryと言う男にすでに裏切られてるんだったな。次に裏切るのはどっちだ?」
 せせら笑う僕の腕を、Richardが可動不能な方向に締め上げる。僕は苦痛に顔をゆがめながらも、歯を食いしばり悲鳴を出す事だけは免れた。
「やめないか」
 MickyがRichardを諭し、痛みが治まる。RichardはMickyに不満を並べ立てるが、Mickyは首を振るばかりで、Richardの舌打ちが耳元で響く。腕の痛みはまだ尾を引いていたが、僕は彼らになど屈するものかと言う意味をこめて、皮肉な笑みを浮かべた。
 だがMickyは全く意に介さずといった感じで、態度にも表情にも毛ほどの変化も見られない。僕は次第に、この訳知り顔で知者ぶった男を、如何にすれば狼狽させる事ができるのかと言う事に思考を費やしていた。

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この小説はフィクションです。

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