03.10.16:30
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09.29.23:31
小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 33回目
「特にほら、真ん中で踊ってた奴」
「あ~。すごかったよな。自意識過剰ってやつ?」
「そうそう」
ノブを持つ手が震え、耐え切れなくなった僕は、思わず後退りしていた。『真ん中』と言う言葉だけで特定できる人間と言えば、明らかに他とは異なるステップを踏んでいた僕以外考えられなかった。
彼らの話題の中心に僕が居たなんて、思いもしなかった事だった。てっきり、僕を除くその他大勢、つまりは”酔っ払いの親父ダンサーズ”に向けられたものとばかり思っていたからだ。
まさに自意識過剰。返す言葉さえ思い浮かばない。気が付けば、さっき洗い流したばかりの額に、先程までとは異なる汗が浮いている。膝は小刻みに震え、立っているにもかかわらず、まるで貧乏揺すりをしているかのようだ。
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この小説はフィクションです。
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「あ~。すごかったよな。自意識過剰ってやつ?」
「そうそう」
ノブを持つ手が震え、耐え切れなくなった僕は、思わず後退りしていた。『真ん中』と言う言葉だけで特定できる人間と言えば、明らかに他とは異なるステップを踏んでいた僕以外考えられなかった。
彼らの話題の中心に僕が居たなんて、思いもしなかった事だった。てっきり、僕を除くその他大勢、つまりは”酔っ払いの親父ダンサーズ”に向けられたものとばかり思っていたからだ。
まさに自意識過剰。返す言葉さえ思い浮かばない。気が付けば、さっき洗い流したばかりの額に、先程までとは異なる汗が浮いている。膝は小刻みに震え、立っているにもかかわらず、まるで貧乏揺すりをしているかのようだ。
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