03.10.16:59
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08.24.22:56
小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 5回目
男は自分の名前をRichardと言った。もちろんどう見ても日本人だ。彼に言わせれば、この店ではそれで通っているらしい。どうやら相当な常連であり、一風変わった男である事は間違いない。そう言われてみれば、見かけたことがある顔のようにも見える。
僕も礼儀上名を名乗り、とりとめの無い世間話が始まり、いつの間にか今日の3rdステージが始まろうとしていた。
いつも通り、バンドマンが一人また一人とステージに上がり、簡単な音合わせを始めている。客席からは、これから始まるステージを待ち望んでいたとばかりに、彼らに視線を注いでいる。
数ヶ月前の僕も、彼らのように今や遅しと目を輝かせて、ステージを待ち望んでいたのだろう。だが、ステージに対する今のときめきは、あの頃の半分にも満たないのかもしれない。それでもこうしてこの場所にいる僕とは、いったい何者なのだろうか。
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この物語はフィクションです。
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僕も礼儀上名を名乗り、とりとめの無い世間話が始まり、いつの間にか今日の3rdステージが始まろうとしていた。
いつも通り、バンドマンが一人また一人とステージに上がり、簡単な音合わせを始めている。客席からは、これから始まるステージを待ち望んでいたとばかりに、彼らに視線を注いでいる。
数ヶ月前の僕も、彼らのように今や遅しと目を輝かせて、ステージを待ち望んでいたのだろう。だが、ステージに対する今のときめきは、あの頃の半分にも満たないのかもしれない。それでもこうしてこの場所にいる僕とは、いったい何者なのだろうか。
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