03.10.20:08
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09.07.23:08
小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 19回目
いつの間にかステージにはバンドマンが出揃い、照明とBGMがその姿を消してゆく。 僕がぼんやりとステージに視線を落とす中、視界の片隅で二人が席を離れていくのが見えた。僕は何となく見送るように、彼らの背中に視線を移した。
背中にはLover Shakersの文字。
僕の記憶が音を立てて鮮やかに蘇った。Lover Shakers。僕らは彼らのステップを見ながらダンスを覚えたのだ。あんな風にスッテップを揃えて踊ってみたい。あの頃追いかけていた背中がそこにはあった。そんな大切な記憶を、どうして今まで思い出せなかったのだろう。僕は久しぶりに覚える熱い何かを胸に秘め、彼らの姿を追い続けた。
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