03.10.16:53
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10.01.23:13
小説~Lover Shakers~Outside Storys Vol.2 35回目
席に戻った僕は、次のステージが始まるまでの間、ひたすらボトルの中身を減らし続けていた。まるで燃え尽きそうな心に、必死で油を注いでいるかのように。それだけでは飽き足らず、心の中では常に軽蔑されるような理由が無い事を並び立てている。でもどれだけ理由を重ね着しても、僕の心の強度はそれ以上上がりそうになかった。
随分長い間トイレに篭っていたようで、次のステージまでは残り5分。ステージが始まれば、きっとこんな嫌な気分とはおさらば出来る。僕は頑なにそう信じて、その時を待っていた。
そのステージも、やはり出だしから踊れるミディアムテンポのナンバーから始まった。僕は何かを振り切るように、勢い良く飛び降りるようにして、腰高のカウンターチェアを離れた。駆け抜けるようにしてダンスフロアに飛び込み、皆が避けるようにぽっかりと開いた真ん中で踊り始めた。
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この小説はフィクションです。
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随分長い間トイレに篭っていたようで、次のステージまでは残り5分。ステージが始まれば、きっとこんな嫌な気分とはおさらば出来る。僕は頑なにそう信じて、その時を待っていた。
そのステージも、やはり出だしから踊れるミディアムテンポのナンバーから始まった。僕は何かを振り切るように、勢い良く飛び降りるようにして、腰高のカウンターチェアを離れた。駆け抜けるようにしてダンスフロアに飛び込み、皆が避けるようにぽっかりと開いた真ん中で踊り始めた。
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